77の日記

苦手な言語化をやってみています

睡眠を優先する

日本人は世界の中でも睡眠が短いらしい。OECDの2021年の調査によると、調査対象の33カ国の平均睡眠時間は8時間28分、日本は7時間22分で最も短い。

 

人間にとって睡眠は重要だ。ヨーロッパでは、死刑の手段として不眠法があり、眠らないと10日前後で精神に異常をきたすか、死んでしまうという。これ以上に過酷な刑は無いのでは無いかと言われている。また、脳を持たないクラゲの類も睡眠を取ることがわかっている。そのぐらい、生物にとって睡眠は必要不可欠なものだ。

 

しかし、なぜ睡眠を取るのかよくわかっていない。1日の1/3も使っているのに。また、睡眠が身体や脳にどのような作用をもたらしているのかも良くわかっていない。寝不足になると、判断力が鈍り、免疫力が弱くなり、生活習慣病のリスクが高まることがわかっている。

 

会社にいると寝ずに仕事している人が賞賛されたり、良く眠っている人は怠けているように評価される。だから睡眠時間を削ってまで働く、長時間労働がなくならないのだと思う。

 

最近は専門家が日本の睡眠不足に警鐘を鳴らしている。7時間以上睡眠を推奨し、光や音、温度など睡眠を妨げる要因を排除し、寝る環境を整えることが重要とのことだ。

 

例えば、睡眠時間を予め確保した上で他に何をやるか計画を立てる。また、寝る際は部屋は遮光カーテンなどで暗くし、スマホタブレットは見ない。ブルーライトは脳が昼間と勘違いしてしまう。また音は極力無い方が良い。特に人の声は眠りながらも脳が処理してしまうので、聞こえないようにする。温度も大切でエアコンをつけることで快適に眠れるのであれば、つけたほうが良い。

 

睡眠不足による日本の経済損失は18兆円に及ぶという試算もある。なので睡眠の優先度を上げ、よく眠り、よく仕事する人が賞賛されるようになることを願います。